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| きものやろふてい |
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『着物の達人講座』 第5回 「下すぼまりの上ゆったり」 |
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『着物の達人講座』第5回目は「下すぼまりの上ゆったり」と題してお話をする。
前回はゆとりが無いから着崩れると述べた。せっかく高いお金を払ってモデルさんや女優さんのようにきっちり着付けをしてもらっても着崩れて困ったり、苦しくてものも食べられなかった経験をお持ちの方も少なくないはず。いくら帯をきつく締めても着崩れる。特に男性は帯をきつく締めれば締めるほど着崩れをする。着物を着付けた状態でまっすぐに立っていれば着崩れしないが、歩いたり座ったりお辞儀をしたりお手洗いにいったり生活の中での様々な動きを計算に入れた着付けをしなければ着崩れるのも当然である。
着物姿の基本は「下すぼまり、上ゆったり」である。
即ち下半身は腰から裾に向かってすぼまって行くように(ちなみに腰から裾にかけて同じ巾だと「行灯(あんどん)」といい野暮とされる。裾が広がっているにいたってはもはや何をか言わんやである)
上半身はゆったりとゆとりを持たせるのが秘訣。例えば電車のつり革につかまる時も、両脇の帯の上にゆとりを持たせることで腕が上がりやすくなり、袖口から二の腕が見えることもなくなる。
襟元も首が自由に動く程度のゆとりが欲しい。特に女性は襟が首に当たって痛くなることもあり、見た目にも窮屈そうである。
男性は女性と比べて動きが大きいのでその分余計にゆとりが欲しい。両脇と背中に掴める位(摘めるではなく)の十分なゆとりが必要である。
背中に充分なゆとりが無いと座ったり、腰を掛けたりした時やお辞儀をした時に衣紋が抜ける(後襟が引っ張られて着物の襟と首の間が開いてしまうこと)。
衣紋の抜けた人の事を「あいつは抜き衛門(衣紋)だ」と言い、男性の着物姿で男らしくないとして一番嫌われ、馬鹿にされる。
上半身にゆとりがあればいかにも着物を着慣れた様にも見える。その前に自分自身に合った寸法の着物を着ることが肝心であることは言うまでも無い。
寸法については別途述べるが着物はほんの僅かな寸法の違いで着心地も着姿も変ってくるが、着慣れてくるとかなりの寸法の違いは着こなしでカバーできる。まさに着物は魔法の衣類とも言える。
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